【ワキガで悩んでる人必見！】自己対策はできる？手術法も徹底解説

気候がよくなって過ごしやすくなると、外へ出掛けるのが楽しくなりますね。

天気が良くなるのは嬉しいですが、汗の臭いや体臭が気になり始める時期でもあります。

気温が高くなるにつれ、汗や臭いのケアで制汗剤が必需品になってきますね。

自分は体臭がキツイのではないか、もしかしたらワキガかもしれないとお悩みの方に、自分でできる対策を紹介します。

ニオイがキツイ…ワキガってなに？

ワキガとは「腋臭症（えきしゅうしょう）」というのが正式な名前です。

アポクリン腺という汗腺から出る汗が、ワキガの臭いの原因です。

特に身体の変化が著しい10代に発症する人が多くその原因として、性ホルモンの分泌が盛んになることがあげられます。

ワキガになる原因は？

ワキガの原因であるアポクリン腺の数は個人差が大きいです。

アポクリン腺の数が多い体質であるほど、ワキガになりやすいです。

この体質は特に遺伝しやすく、両親のどちらもワキガ体質の場合は80パーセント、どちらか片方の場合は50パーセントの確率で遺伝します。

ワキガの症状は　　

・黄色い汗シミ

アポクリン腺から出る汗には、たんぱく質・脂質・糖質・アンモニア・鉄分などが含まれています。

このように様々な成分を含んでいるため、汗が衣服に吸収され乾くと黄色い汗ジミになります。

アポクリン腺の他にもうひとつ、エクリン腺という汗腺がありますが、エクリン腺から出てくる汗は水に近い成分なので、色がつくことはほとんどありません。

・耳垢が湿っている

アポクリン腺の数が多いワキガ体質の人は、耳の中にもアポクリン腺が多く存在します。

このアポクリン腺から汗が出るので、耳の中の湿度が高くなり耳垢も湿ってしまうのです。

ワキガ体質の人はこの湿性耳石も特徴的な症状のひとつです。

今すぐできる！自己対策方法

ワキガの原因は汗であることを理解したところで、今度は自分でできるニオイ対策をしましょう。

汗は体内から発出してくるものですので、口にする食べ物によって大きくニオイも変化します。

また汗のかきやすい部分を清潔に保つことも大切です。

食事を見直そう

動物性脂肪が多い肉類やバターなど油脂は汗の成分にたんぱく質を増やします。

そして皮膚の常在菌が餌として好んでしまいます。

なので汗の質を改善するには、食物繊維の多い野菜やビタミン豊富な果物などを積極的に食べるようにしましょう。

お酒・タバコを控える

アルコールやタバコに含まれるニコチンが中枢神経系を刺激します。

そこにある体温調整機能も一緒に刺激され、汗腺が刺激され質の悪い汗がたくさん出るようにまります。

なので、たばこやお酒はなるべく控えましょう。

正しい脇の洗い方をする

■石けんを選ぶ

ワキガや体臭に良く効くといわれているのが、重曹石けんやミョウバン石けんです。

また、弱酸性の商品もオススメです。

腋や汗のかきやすい部分は、通常のボディーソープではなく、こうした石けんを使って部分洗いするとよいでしょう。

■洗う前に

毛穴を開かせるために、湯船でしっかりと暖まりましょう。

また脇毛があると汗がこもりやすく、肌も洗いにくいので処理することをおすすめします。

■洗い方

ニオイを消そうと思って、ゴシゴシとこすって洗うのは禁物です。

よく泡立ててから毛穴なのかに泡が入り込んでいくようにクルクルと、力を入れすぎずに洗います。

顔を洗うときも毛穴の汚れを落とすように洗いますよね。

それと同じイメージで泡を転がすような感じで行います。

自己対策で治らない場合は？

食生活の改善やお風呂でのケアを続けても、ニオイがなかなか消えない場合、悩んで落ち込んでしまうよりも、勇気をだして手術を受けてみるのも良いかもしれません。

人と話しているときも自分のニオイが気になって仕方が無く、消極的になってしまうというのは、人生を楽しめていないのも同じです。

どんなに努力しても改善されなければ、根本を断ち切る方法があります。

現在ではいろいろな手術方法がありますので、自分に合った方法もきっとみつかるでしょう｡

ワキガの手術法はこんなにある！

いろいろな手術治療があります。

そして現在でも、新たな治療法や手術方法の開発をしています。

切除法

もっとも古い手術方法です。

汗をかきやすくニオイの主な原因の腋下を、皮膚、汗腺、皮脂腺ごと切り取る方法です。

切り取った部分は新たな皮膚を移植せずに、皮膚を縫い合わせるので、引きつったような違和感が残ります。

術後2、3週間は安静が必要なので、身体への負担が大きいです。

皮弁法・反転剪除法

ワキのシワに沿って切開し、皮膚をひっくり返した状態で、目視によってひとつひとつのアポクリン腺を除去していく方法（剪除法）です。

前述の切除法を進化させた手術法になりますが、皮膚の引きつれの後遺症がなく、効果が高いです。

術後は一週間程度、患部を圧迫固定することが必要です。

皮下組織掻爬（そうは）法

ワキを2～3センチほど小さく切開し、耳かきのような専門の器具を用いて、切った所からアポクリン腺を掻き出す方法です。

傷口は小さく済みますが目視ではない分、全てのアポクリン腺を除去しきれず一時的な効果になってしまうことがあります。

皮下組織吸引法

ワキを数ミリ切開し、そこから内部に管を入れて、脂肪とともにアポクリン腺を吸い出す方法です。

手術時間は1時間程度と早いですが、こちらも目視ではないため、アポクリン腺の取り残しによって、一時的な効果となり再発の可能性があります。

最新の手術法はこれ　

最新の手術方法は切開の必要がありません。

切らずにワキガを治せるのです。

形成外科医院や美容外科では、ワキガの治療法はレーザー治療が主流です。

ミラドライ

特殊なマシンを使って行います。

マイクロ波（電磁波）エネルギーをワキに照射することで、汗腺の働きを止めてしまう方法です。

機能しなくなった汗腺は再生することがありません。

アポクリン腺はもちろん、エクリン腺も照射によって機能しなくなるので、多汗症治療にもなります。

ビューホット

ワキガ専用のマシンのビューホットを使って行います。

マシンの照射部分に針が取り付けられており、この針を皮膚に刺しこみ熱を浸透させることで、汗腺の組織を破壊し働きを止める方法です。

照射部分には冷却装置もついているので、冷やしながら施術をしていきます。

また、局所麻酔で行うので術中の痛みの心配もありません。

「手術をしても跡が残らないから安心」

自分の体臭が気になって、人とのコミュニケーションが億劫になってしまったり、外出がイヤになったりしてしまうのは、一度きりの人生なのにもったいないことです。

ワキガの原因を知り、その対策やケアを続けることで、改善の余地は多いにあります。

しかし、体質によってワキガの強さは様々です。

どんなに頑張ってケアしてもニオイが改善されないのは、誰に非があることでもありません。

あまりに自分を責めすぎると、自己臭症まで発症することになりかねません。

今では切らずに治せる画期的な治療方法が開発され、あたかもエステへ行くような感覚で治療することができます。

術後の負担も少なく、人の目が気になることもありません。