ピルは女性の味方!避妊だけがメリットじゃない!低容量ピルの効果を知ろう
ピルは一般的に避妊目的での使用が大きいですが、避妊以外のトラブルを助けてくれるため女性にはとてもメリットの大きいものです。
全世界で一億人以上が服用しているそうです。
しかしまだ日本では抵抗がある方も多く、世界に比べるとまだまだ服用率は低いんだとか。
メリットが多いピルを是非知っていただきたいと思います!
Contents
女性が飲む低容量ピルとは?
一般的にピルと認識されているものは「低容量ピル」のことを言います。
ピルの役割としては避妊がメインですが、その役割として排卵を止めることができます。
排卵を止めて性行為があった際に精卵が着床しにくくするための薬。
ピルには女性の卵胞から作られる卵胞ホルモン、黄体ホルモンが含まれています。
ピルからこれらのホルモンを取り入れることで、脳を妊娠したという錯覚をさせます。
錯覚させることで妊娠状態と同じにし、ホルモンの分泌を止めて排卵を止めます。
排卵しない状態では妊娠することがありませんので、このことから避妊が成立します。
このように低容量ピルは一般的に避妊のために服用されるものですが、
ピルは一般的な避妊具であるコンドームよりも避妊効果がとても高いとも言われています。
そして避妊以外にも生理の悩みを解消する効果などもあるため、女性の体を守るためにも安心の薬なんです。
これまではホルモンの含有量が低容量ピルよりも多い中用量、高用量ピルで分類されていました。
しかしホルモン量が高いことで副作用が起きてしまうこともありました、
ですが低容量ピルは副作用がより軽減されており、副作用が出る人もほとんど聞いたことはありません。
飲み始めはつわりに似た症状が出たりすることもありますが、最初だけのことが多いので気にするほどではありません。
一般的な避妊具と低容量ピルの服用の考え
女性であれば男性が避妊をしてくれる、最初はそう思いがちです。
しかし現在では男性が義務として避妊をするということも必ず、ではない人たちが多いように思います。
女性の気持ちとしても本当はコンドームをつけて避妊をしてほしいけど、男性がつけたがらないから無理強いできなくてはっきり言えず、気付いたら妊娠してしまっていた。
または女性側も避妊具を使わないことを望んでいた、けれど望まない妊娠をしてしまった。
正直言ってよく聞く話です。
でも行為を行う時点で妊娠するという前提があるのです。
まだ妊娠するのが早い、という気持ちが必ずあるのならば女性側がしっかりと避妊について考える必要があります。
当然絶対コンドームを着用したくないという男性はどうかと思いますが、それに流される方も悪いと思うべき。
しかもコンドームを着用していたとしても破れてしまったり行為中に抜けてしまう、何てこともゼロではありませんし、確率的には割と起こり得るものです。
確実に避妊したいならピルを服用
確実に妊娠を防ぐためにも、確実な方法としては「ピルの服用」がオススメです。
基本的にピルを正しく服用していれば99.9%妊娠しないと言われており高い避妊率を誇っています。
しかしながら0.1%の確率で妊娠することも稀にある。
ピルの効果が得られていないかもしれない場合
・飲むタイミングを間違える
毎日決まった時間に飲むことが大切。
ピルを初めて飲むタイミングとしては生理初日からです。
生理初日というのは生理が始まってから24時間以内を指します。
どのタイミングからスタートしても良い、というわけではありませんので気をつけましょう。
・腸の調子が悪い
腸の調子が悪く下痢の状態が多かったりするとピルが吸収されておらず効果が得られていない場合があります。
その場合は追加でもう一錠飲むと良いです。
・嘔吐してしまう
嘔吐も吐いてしまうことでピルの成分が吸収されていない場合があるので要注意。
ピルを飲んでからそこまで時間が経っていない時に嘔吐してしまったら、この場合も一錠追加して飲みましょう。
・ピルを正しく飲んでもホルモンバランスを調整することができず、排卵してしまったりする場合
ピルを飲んでも排卵してしまう人は体質ですので努力ではなんともならない場合があります。
しっかりと医師と相談することが必要です。
・薬との飲み合わせが悪い
ピルも薬の一種ですので、他の薬を服用中の場合も医師に確認してから処方してもらいましょう。
薬との飲み合わせが悪いと不調をきたす場合があります。
またピルを服用中も新しく病院に行った時はピルの服用を念のため伝えましょう。
ほぼ100%に近い状態で避妊したければ、行為を際はコンドームを着用してもらいピルを飲むことが確実な方法です。
低容量ピルの種類と飲み方
ピルには21錠タイプと28錠タイプに二つがありますが、数が多いか少ないかだけで効果に関しては全く変わりありません。
■21錠タイプ
21日間実薬を服用+7日間休薬してから、次のシートの1錠目から服用。
■28錠タイプ
21日間実薬を服用+7日間偽薬(プラセボ)を服用してから、次のシートの1錠目から服用。
毎日1錠服用するので、飲み忘れを防ぐ効果がありなれるまでは28錠タイプがオススメ。
休まない期間と言っても、最後の列の偽薬で、7錠はホルモンの含まれないビタミン剤ですので、効果的には21錠と変わりません。
■ピルの飲み方
飲み方は、毎日決まった時間に一錠服用します。
飲みやすいタイミングを自分で決めて忘れずに継続することが大切です。
ピルを飲み忘れた場合
数時間の誤差はあまり気にしなくても大丈夫。
飲み忘れた場合は24時間以内に忘れた分を服用してください。
24時間以内に服用できれば基本的には問題ありません。
できれば半日以内に飲めるのが理想です。
または忘れた翌日に次の分と合わせて2錠飲むのでもOKです。
しかし24時間超えてしまったら基本的にピルの効果はなくなり避妊効果もなくなってしまうと考え、次の生理が来るまで服用を中断し、新しいシートから飲み始めてください。
初めてピルを初めて服用したばかりの時は避妊効果も低いですので、なるべく最初は飲み忘れなく続けることが重要です。
万が一飲み忘れてしまった場合は必ず他の避妊具で避妊を行いましょう。
正しいピルの服用をしないとピル本来の効果がなくなる場合がありますので、しっかりと間違いのない服用が必要です。
低用量ピルで生理をコントロール!つらい生理痛も改善!
避妊効果が高い低容量ピルですが、それ以外でも女性に嬉しい効果が沢山あります。
生理を早めたり遅らせたり!生理をコントロールできる
ピルの飲み方をしっかり理解して服用することで、生理を早めたり遅らせたりすることができます。
旅行や大事な予定がある時に生理がかぶるのは嫌!
そんな時にピルを飲んで生理をずらすことが可能なのです。
・生理日を早めたい場合
ピルを服用中の方は、シートの黄色い錠剤を減らすだけ(早めたい分だけ最大5日分)
減らしても次にしっかりと偽薬または休薬期間(7日)を作って、また次のシートの一錠目から飲み始めます。
減らした分の黄色い錠剤は残りますが、これはもしものため(吐いてしまったり落としてしまった場合など)に大切にとっておくと良いでしょう。
ピルをまだ服用していない方が遅らせたい場合は、生理が始まってから5日程度経ってから飲み始めて早めたい日までそのまま飲み続けます。
早めたい日まで飲み続けて止めれば1~3日程度で生理が始まります。
しかしピルを飲み始めるは生理初日からスタートしてなれてからコントロールするのがわかりやすいですので2シート目から試してみると良いと思います。
・生理日を遅らせたい場合
生理日を遅らせたい場合黄色い錠剤を増やす必要がありますので、早くしたい時に残った錠剤を増やして飲んで、偽薬を飲んで、次のシートに進むだけです。
基本的には偽役を飲まず実薬を飲み続ければ生理を遅らせることができます。
生理をコントロールしても避妊効果は問題なく継続しますので安心してください。
生理痛を改善
ピルを服用することで、生理痛(月経痛)を改善することができます。
避妊目的以外で生理痛を改善したいために服用している人も多いです。
生理痛が酷いとどの体勢でも辛く、外出することもままならないこともあるほどです。
生理痛の痛みを和らげる他にも生理前後で起きやすい肌荒れの解消や、生理前のイライラも抑えることができます。
精神的な不安も改善されるので生理痛が重い人こそピルをオススメしたいです。
そして経血の量も減ったり、日数も短くなることがあるのでとても楽になります。
生理不順を改善
生理不順を放っておくと、不妊の原因にもなります。
ピルは生理のタイミングをしっかり整えるためにも最適なのです。
早かったり遅かったりいつ来るかわからない、何て不安もなくなるかもしれません。
ピルの入手方法
ピルを服用したいと思ったら、まずは産婦人科や婦人科へ行きましょう。
ピル処方を行っていない病院もありますので、確認してから行きましょう。
まず処方してもらう前に血液検査や診断などがあるので、そちらで問題がなければ処方してもらえます。
医師と話をすることがありますが、どのような理由でと聞かれた場合でも避妊目的、生理不順で、などそれぞれの理由で大丈夫です。
また、高血圧や肝障害がある方はピルの服用が難しい場合があります。
また、1日の喫煙本数が15本以上の方、女性特有の病気にかかっている可能性のある方、思春期前の方、これらの方も服用が難しいことがあります。
タバコの本数が多い方は減らしなさい、と必ず言われると思いますので今現在本数が多い方は減らしましょう。
詳しい話や不安要素がある場合は相談にしっかり乗ってくれますので聞きたいことは聞いておくと良いでしょう。
ピルの値段
ピルに関する費用は保険外なのでピル代も実費になります。
病院でかかるピル1シートの費用はだいたい2000円~3000円程度です。
初めての診療で血液検査や診断を含めてだいたい7~8000円程度かかります。
ピルの通販
ピルは通販でも購入が可能です。
病院の診察費用を減らすことができますし1シートの値段も抑えることができます。
しかし海外からの個人輸入代行サイトでの購入のため、届くまでに日数がかかってしまう、送料が少し高い、など少しデメリットはあります。
海外製のピルですが、使用は問題なくできます。
ただしピルを未経験の方はまず最初は病院で診察し、問題なく使用できた場合に利用することをお勧めします。
ピルによって起こる副作用
ピルを服用した際に起こり得る副作用は少なからずあります。
まず飲み始めはホルモンバランスが今までと少し違う状態にあるため、落ち着くまで一時的に頭痛や吐き気、寝起きがきつかったり、つわりに似た症状が起こることがあります。
しかし人によっては何も問題ないことも当然あります。
長く続くようであれば医師に相談してピルの種類を変えてみるのも方法の一つです。
最後に
日本は中絶する人数がとても多い国。
避妊は男性だけの責任ではありません。
中絶で辛い思いするのは女性ですし中絶を繰り返すことで本当に子供が欲しくなった時に恵まれないこともあります。
副作用も少なからずありますが、ピルの服用はお勧めします。
私も飲んで生理痛の痛みも軽減し、毎月安心して過ごすことができています。