【女性におすすめ】エンドウ豆由来ピープロテインの成分と特徴を解説
アスリートの方が、トレーニング後に飲んでいるプロテインドリンクは、たんぱく質を効率的に体内に吸収できるように加工されたものです。
プロテインには大きく分けて、動物性のものと植物性のものがあります。
これまでにも、効果的に作用するプロテインがプロテインドリンクやプロテインバーなどの商品として数多く売られてきました。その中で最近注目を集めているのが、植物性の「ピープロテイン」。
プロテインの中でも筋肉増強の効果や鉄分とマグネシウムが豊富だったり嬉しいことがたくさんあります。
では、詳しくピープロテインとは一体どのようなプロテインなのか見ていきましょう
Contents
プロテインとは?
プロテインとは日本語だとタンパク質のことを指します。
人が健康であるためには、栄養バランスのとれた食事が必要不可欠です。人間が必要とする5大栄養素は「炭水化物、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル」があります。
なかでも、タンパク質は筋肉や臓器、髪の毛や爪を形成します。タンパク質は私たちの体そのものと言っても過言ではありません。筋肉や髪の毛が同じタンパク質でも見た目が全く異なる理由はその組成が異なるためです。
体内に取り込まれたタンパク質は消化されると、アミノ酸に分解されます。そして、筋肉になるアミノ酸、髪の毛になるアミノ酸がそれぞれの場所で、その場に適したタンパク質に再組成されるのです。
体をつくるためのアミノ酸は20種類あります。この20種類のアミノ酸のうち、11種類は消化や再組成によって体内で合成できます。しかし、他の9種類は合成することができません。この合成できないアミノ酸は食事から摂る必要があるため「必須アミノ酸」と呼ばれています。
動物性タンパク質
タンパク質を含む食材のうち、魚介類、肉類、乳製品、卵に由来するものを「動物性タンパク質」といいます。これらはほとんどが必須アミノ酸9種類全てを含んでいます。
また、体内へのタンパク質吸収率は97%ととても高いです。
植物性タンパク質
豆類、お米、小麦、そして含有量は少ないですが野菜や果物に由来するタンパク質を「植物性タンパク質」といいます。タンパク質を摂っているつもりでも、植物性タンパク質には不足している成分がある可能性があります。
エンドウ豆由来の「ピープロテイン」とは?
植物性タンパク質を豊富に含む食材に、大豆が挙げられますが、今大豆よりも注目が集まっているのが、「ピープロテイン」です。大豆由来のプロテインのことを「ソイプロテイン」と呼び、エンドウ豆由来プロンテインのことを「ピープロテイン」と呼んでいます。
気になるピープロテインの成分は?
ピープロテインに含まれる必須アミノ酸のうち特に注目したいのが「BCAA」と呼ばれる3つのアミノ酸です。
BCAAというのは「Branch Chain Amino Acid」の略で、必須アミノ酸イソロイシン、ロイシン、バリンの総称をいいます。BCAAはトレーニング後の筋肉の修復や生成に必要不可欠なものです。
特にロイシンの量は、動物性タンパク質の代表格であるホエイプロテインと同等量が含まれています。ロイシンは、筋肉の修復を直接的に刺激する働きがあり、筋肉を強く大きくしたい人にとっては欠かせない成分です。
またアルギニンという成分も、ホエイプロテインの3倍も含まれています。アルギニンというのは、免疫力アップや筋肉の疲労回復に効果的なアミノ酸のひとつです。
ソイプロテインとの違いは?
ソイプロテインは、大豆イソフラボンを摂取できることからベジタリアンの方や女性に多く好まれてきました。しかし、海外ではソイプロテインがホルモンに与える影響が問題視されるようになってきています。
日本では女性ホルモンと似た作用のある大豆イソフラボンの摂取を推奨することが多いですが、それは万人に当てはまることではありません。女性ホルモンが増進されると、かえって健康を害する体質の方もなかにはいます。
ピープロテインには、こうしたホルモンの問題がありませんので、妊娠中の方でも摂取することが可能です。
ピープロテインのメリット
ホエイプロテインやカゼインプロテイン、大豆プロテインに代わって注目を集めているピープロテインのメリットをご紹介します。
アレルゲンがない
ピープロテインには、アレルギーの原因物質であるグルテン、卵、乳糖、ソイなどが含まれていません。プロテインを飲むとお腹を壊しやすいという方は、もしかすると乳糖やソイにアレルギー反応を起こしているかもしれません。
しかし、ピープロテインが全くアレルギーを引き起こさないというわけではありません。豆類やピーナッツへのアレルギーを持っている方は、ピープロテインにもアレルギー反応を起こしてしまう可能性があるので十分に注意してください。
筋肉増強に効果的
BCAAという、筋肉の修復や生成に必要なアミノ酸を動物性タンパク質のホエイと同等量含んでいます。含有アミノ酸成分が動物性タンパク質よりも少ないことが多い植物性タンパク質が、ホエイと肩を並べられるのは素晴らしいメリットです。
それだけでなくホエイよりも筋肉合成が促進されたという研究結果もあります。
消化しやすい
食物によるアレルギー反応は2種類あります。
1つ目は、摂取後すぐに反応がでる場合。
2つ目が、摂取後数時間~数日後に反応が出る場合です。
摂取からしばらく時間が経過してから症状がでることを「遅延性アレルギー」と呼びます。症状として、下痢や便秘、膨満感といった消化器系のトラブルが挙げられます。
乳糖やソイなどの、アレルギーを引き起こしやすい物質はすぐに症状が現れるだけではありません。
人によっては、時間が経過してから、消化器系のトラブルに見舞われる可能性があります。ピープロテインはアレルゲン物質が少ないので、こうした消化器系のトラブルも少なく、比較的に消化吸収されやすいプロテインといえます。
満腹感を与え血糖値を安定させてくれる
ピープロテインは、ゆっくりと消化されていくので、満腹感が長続きします。
また、カナダの大学で行われた研究によると、ピープロテインを摂取してからピザを食べたグループと、ただピザを食べたグループとでは、食後の血糖値の上昇がピープロテインを摂取したグループの方がゆるやかになったという結果となりました。
ピープロテインには血糖値を安定させる効果もあります。
鉄分とマグネシウムが豊富
現代人にはミネラルが不足している人が多くいます。
ピープロテインにはマグネシウムと鉄分が豊富に含まれています。鉄分が足りなくなると、貧血になることは良く知られていますね。貧血になると、疲れやすくなったり、頭痛の原因になったりします。
また、マグネシウムは睡眠の質を高める作用もあるので、忙しい方はタンパク質と同時に鉄分とマグネシウムもしっかりとれるので、一石二鳥です。
ピープロテインのデメリット
どんな食品でも、メリットとデメリットがあります。
プラスの面だけでなく、マイナス面も知っておくことが大切です。以下のデメリットを参考に、ピープロテインが自分に合うのか判断してみましょう。
必須アミノ酸メチオニンの含有量が低い
植物性タンパク質は、必須アミノ酸9種類のうち一部を含まないものが多いと前述しました。ピープロテインは、必須アミノ酸のひとつ「メチオニン」の含有量が低いことがデメリットです。
しかし、メチオニンは日本人の主食である「米」に豊富に含まれている成分です。また、動物性タンパク質の肉類にも含まれていますので、普通の食事によって十分摂取が可能です。
反栄養素のフィチン酸が含まれているものもある
「反栄養素」というのは、植物が成長する過程で作られる毒素のことをいいます。
これは植物の天敵である虫や動物から、植物自身を守るために自然に作られるものです。反栄養素のひとつである「フィチン酸」は穀物や、豆類、種などに含まれていて、エンドウ豆にも含まれています。
フィチン酸は、ミネラル成分の吸収を妨げる働きがあることが欠点とされています。
しかし強い抗酸化作用や血栓予防にも効果があり、生活習慣病の改善や予防に期待が持てるという利点もあるのです。フィチン酸は摂り過ぎなければ、体のなかで悪影響になることがありません。ピープロテインパウダーに加工される過程でほとんど除去されてしまいます。知らず知らずのうちに、大量に接収していたということが無ければ、問題はありません。
女性に嬉しい3つの効果
ピープロテインは、特に女性に試してほしいプロテインです。
では女性にとってどのような嬉しい効果があるのか見ていきましょう。
美肌効果
私たちの体は筋肉だけではなく、肌や爪もタンパク質で作られています。肌を美しく保つために、化粧品などへ力を注ぎぎみですが、肌のもととなるタンパク質を良質なものにすることで、自然と美肌に生まれ変わることができます。
ダイエット効果
パンやごはんなどの炭水化物は、タンパク質と比べて消化吸収のスピードが速いです。タンパク質はゆっくりと消化されていくので、空腹になりにくく、自然と食欲を抑えることができます。
しなやかな筋力をつけられる効果
スポーツをした後に、ピープロテインを接収することによって、筋力を効率よくアップさせることができます。運動によって脂肪を落とし筋力をつけることができますが、しなやかな体を保つためには、体が必要とするだけのタンパク質を摂取することが重要です。
amazonで人気のピープロテイン3選!
飲んでいるだけでたくさんのメリットがあるピープロテインですが、実際どれを購入すればいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここではAmazonで人気のピープロテインをご紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね!
ファイン ピープロテイン
出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%EF%BC%88%E3%81%88%E3%82%93%E3%81%A9%E3%81%86%E8%B1%86%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%EF%BC%89-%EF%BC%92%EF%BC%97%EF%BC%90%EF%BD%87/dp/B07DFZMJPX
1日1杯を水や牛乳などに溶かして飲みます。糖質ゼロの飲みやすいバナナ風味の商品で、こちら1袋でたっぷり20回分になります。アレルギー特定原材料のうち27品目を不使用なので安心して購入することができますよ!
マイプロテイン アイソレートピープロテイン
出典https://www.myprotein.jp/sports-nutrition/impact-whey-isolate/10530911.html?affil=mpppc&gclid=CjwKCAjwwJrbBRAoEiwAGA1B_b7LipZE-NQjs8yQLKzUDdYi-DrHedyL0ulkLpEcGwIvi_ZQidkK6RoClIEQAvD_BwE&gclsrc=aw.ds&dclid=CLrGvrKr19wCFUkyYAodX2EAgQ
イギリスを代表するスポーツ栄養ブランドのマイプロテインの商品です。味の良さと粉の溶けやすさに定評があります。飲み応えがあるプロテインなので食事の置き換えダイエットに最適です。
オリンピアラボ ピープロテイン
出典:https://www.amazon.co.jp/Olympian-Labs-10065-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%EF%BC%88%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%89-%EF%BC%88%E6%B5%B7%E5%A4%96%E7%9B%B4%E9%80%81%E5%93%81%EF%BC%89/dp/B005DG36T8
甘さ控えめなチョコレート味人気の商品。運動後にさっぱりとプロテインを飲みたい方や甘さが苦手な人におすすめです。甘味料にステビアを使用しているので、余分な糖分の摂取の心配もありません。
ピープロテインで上質なたんぱく質を取り入れよう!
たんぱく質は私たちの肉体そのものです。
今までプロテインというと、ホエイやソイが主流でした。しかし、近年ホエイやソイのデメリットをカバーできるピープロテインに注目が集まってきました。プロテイン選びをする上で、自分の体質に合ったプロテインを見つけることはとても重要なことです。
今飲んでいるプロテインで効果が感じられない方や、これからプロテインを考えている方は是非ピープロテインを試してみてください。今まで以上の効果を感じられるかもしれませんよ!
- ピープロテインはアレルゲン物質が少ない
- BCAAがホエイプロテインと同程度 ・女性ホルモンに悪影響にならない
- 鉄分とマグネシウムが豊富