難消化性デキストリンって?気になる効果と飲み方や副作用を徹底解説
近年、食生活が欧米化している日本。
体型を気にして、飲み物や食べ物に気を遣う女性が増えていますよね。糖の吸収を少しでも抑えようと、昼食やおやつと一緒に健康飲料を頻繁に飲んで対策している人も多いでしょう。
その健康飲料、すなわちトクホ飲料に必ずといっていいほど、原材料として使用されている「難消化性デキストリン」をご存知ですか。「難消化性デキストリン」は、いま世のダイエッターから注目を浴びている【魔法の白い粉】ともいわれています。
ではいったい、その白い粉の主成分はなんなのでしょうか…また、どのようなダイエット効果があるのか、その効果的な飲み方や、気になる副作用についても徹底解説していきます。
Contents
消化しずらい難消化性デキストリンって?
さまざまなトクホ飲料に含まれている原材料のひとつ「難消化性デキストリン」。
トクホとは、別名「特定保健用食品」といい、有効性や安全性などの科学的な根拠から消費者庁の許可がおりた食品のことです。
「難消化性デキストリン」自体は、トウモロコシのデンプンから作られており、トクホの関与成分として許可されています。「難消化性」というその字のごとく、消化しずらい性質を持っています。
1988年に日本で発見されてから、あらゆる角度で研究や試験がおこなわれ、現在ではその科学的根拠を元に健康に効果のある成分として認められるようになりました。
イヌリンと難消化性デキストリンの違い
「難消化性デキストリン」と似たような効果があるとされ、注目を浴びている「イヌリン」という成分があります。混同されやすいこの2つは、同じ食物繊維の仲間です。どちらも食物繊維ということで、整腸作用がありその効果は似ています。しかしその2つには、決定的な違いが2点あります。
【1】トクホ認定を受けているか否か
前述した通り、難消化性デキストリンはトクホ認定を受けている効果が認めれた成分です。イヌリンも、機能性表示食品に認められた成分ではありますが、国の許可を受けたものではありません。
【2】原料の違い
こちらも前述した通り、難消化性デキストリンの原料はトウモロコシです。イヌリンはキクイモやこんにゃくなどの野菜に、多く含まれている食物繊維になります。どちらも水溶性食物繊維のため危険なものでないことは明らかですが、より効果を求めるならトクホ認定されている「難消化性デキストリン」の方が一歩リードしている印象を受けます。
どんなものに使われているの?
難消化性デキストリンは、さまざまな食品に含まれています。加工性に優れている成分で、水に溶けやすく、沈殿しないという特性から多くの飲料に有効活用されています。また、水に溶かしても粘り気や臭いがなく、ほぼ透明であるため、混ぜた食品素材そのものの風味や味を変えることがありません。
これらの特徴からもわかるように、加工性・安全性が高いため、飲料だけでなくゼリーやスープなどの水分を多く含むものに利用されています。
難消化性デキストリンの気になる効果とは
化学的にも立証されている難消化性デキストリンの効果は、ダイエットをしたいと考えている女性にもってこいの素材です。難消化性デキストリンの持つ女性に嬉しい効果(生理機能)を解説していきましょう。
整腸作用で便秘を改善
難消化性デキストリンは、水溶性の食物繊維であることがわかっています。水溶性食物繊維は、高い保水性で便を柔らかくし、排便をスムーズにする作用があります。さらに、腸内の善玉菌を増やす作用もあるため、腸内環境を整えることで便秘の改善にも有効です。
水溶性食物繊維は、とくに不規則な生活習慣や精神的ストレスが原因で起こりやすい「痙攣性(けいれんせい)便秘」の改善に役立つといわれています。
血糖値の上昇を抑える
お米や小麦などの炭水化物は、体内に吸収されるとブドウ糖に分解されます。それにより食後は、血液中の血糖値が高くなります。しかし気を付けなればならないのが、急激に血糖値が上昇し高い値を保ち続けてしまうと、生活習慣病で有名な「糖尿病」のリスクが高まることです。
そこで血糖値の上昇を抑えるのに効果的なのが、難消化性デキストリンです。難消化性デキストリンには、摂取された糖が体内で吸収されるスピードを緩やかにする作用があります。そのため、食事の際に難消化性デキストリンを含む飲料を一緒に摂ることで、急激な血糖値の上昇を抑えることができ、糖尿病を発症するリスクを低くすることが可能です。
また、増え過ぎると「動脈硬化」を引き起こすをコレステロールも低下させる働きがあるため、難消化性デキストリンは健康にも欠かせない優秀な素材といえるのではないでしょうか。
ダイエット効果
難消化性デキストリンは糖だけではなく、脂肪の吸収を抑える効果があることもわかっています。
食事で摂取した油や脂肪の吸収スピードをゆるかやにするので、身体に取り込まれるカロリーを抑えられるため、ダイエットに効果的な原料といえます。また難消化性デキストリンには、メタボリックシンドロームの元凶とも騒がれた内臓脂肪を減らす作用もあるため、すでにお腹周りに蓄積された脂肪を減少させることが可能です。
これらの働きからもわかるように、難消化性デキストリンは過剰な食事制限をしなくても、ダイエットを効果的にサポートしてくれるでしょう。
正しい飲み方
難消化性デキストリンは主に飲料に含まれていることが多いですが、粉末状でも市販されているため、自分の好きな飲み物や食べ物に混ぜて摂取することも可能です。
1日の摂取量
難消化性デキストリンの摂取目標量は、目的別に異なります。
- 整腸作用が目的:1日に【5~10グラム】が目安
- 血糖値の抑制が目的:1日に【4~6グラム】が目安
- 脂肪の吸収抑制が目的:1日に【5グラム】が目安
これらの分量を目安に摂取すると、効果的といわれています。分量は飲料製品の成分表示情報で含有量を把握できるので、必ず確認するようにしましょう。
副作用は大丈夫なの?
さまざまな生理機能を持つ難消化性デキストリンだからこそ、「なにか危険な副作用があるのでは」と気になる人もいるでしょう。結果からお伝えすると、難消化性デキストリンにはとくに問題となる副作用はないと報告されています。
米国FDA(食品医薬品局)では、1日の摂取量の上限を定める必要がないとされるほと、安全な食品であると認められていますし、日本でも消費者庁の認可がおりたトクホの関与成分となっています。そのため、難消化性デキストリンは極めて安全性の高い食品であるといえるでしょう。しかし、これはすべての成分にもいえることですが、身体によいものだからといって、過剰に摂り過ぎるのもよくありません。
個人の体質にもよりますが、難消化性デキストリンを過剰に摂取することで、お腹が緩くなってしまったという報告があります。これは、食物繊維にみられる症状ですので、難消化性デキストリンに限ってのことではありませんが、下痢を起こさないためにも1日の摂取目安量を守ることをおすすめします。
摂取目安量は目的によって変わると説明しましたが、多くても10グラム程度です。とくに上限値は決められてはいませんが、体質によっても下痢を起こしやすい人もいるため、上手に自身で管理しながら摂取するようにしましょう。
おすすめのサプリ
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血糖値を抑えたいなら難消化性デキストリンを摂取しよう
さまざまな飲料や食品に含まれている水溶性食物繊維の「難消化性デキストリン」。トウモロコシのデンプンを加工した成分であり、トクホにも認定されているので、科学的な根拠に基づいた効果が立証されています。粉末状でも製品が販売されているので、自分の好きな飲料に溶かして気軽に摂取することも可能です。
血糖値を抑えながら、脂肪の吸収も緩やかにする効果があるため、継続的に摂取することで、ダイエットにも高い効果が期待できるでしょう。また、食物繊維不足で便秘になりがちな人も、ぜひ「難消化性デキストリン」を取り入れて悩みを解消していってくださいね。
- 難消化性デキストリンは水溶性食物繊維で水に溶けやすい特性がある
- 難消化性デキストリンはトクホに認定されている
- 糖の吸収スピードを抑える効果がある ・目的別に摂取目安量が異なる
- 体質によって過剰摂取するとお腹が緩くなってしまうことがある